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【これで分かる!】『仕事は楽しいかね?』の要約&感想!書評ライターがまとめます。

こんにちは。

他社メディア様で、書籍の要約記事を執筆しているWEBライターの今野直倫です。

書籍要約系YouTubeチャンネルの動画台本も執筆させていただいています。

今回は、デイル・ドーデンの名著『仕事は楽しいかね?』要約&感想の記事です。

この記事を読めば、『仕事は楽しいかね?』の概要を把握することができます。

コンパクトにまとまっているので、時間のあるときに楽しんで読んでくださいね。

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『仕事は楽しいかね?』の要約

デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』

Kindle Unlimitedのメリットとは?1ヶ月使ってみた感想をお伝えします!

『仕事は楽しいかね?』は、ビジネスで成功するための考え方をまとめた本です。

本の結論をまとめると、以下のような感じ。

  1. 目標を立てる意味はない
  2. とにかくコインを投げる
  3. 毎日違う自分になる

何かを始めるとき、計画を綿密に練っていませんか?

成功者を見て「あの人は運が良い」と思っていませんか?

この本は、特にそういった人たちに知ってもらいたいです。

では、内容に入っていきましょう。

目標を立てる意味はない

ドーデンさんはまず、「目標を立てる意味はないんだよ」と優しくも厳しく語りかけます。

勤勉な方ならこう思ったはず。

「目標を立てて、計画を練り、そこに向かって行動することが大事なんでしょ?」と。

学校でもそう教えられてきたし、偉い人もそう言っているよ、と。

ただ、デイル・ドーデンさんは「いやいや、そうではない」と言い切ります。

その理由は以下の2つ。

  1. 目標を設定すると頑張った気になる
  2. 目標は変わり、人生は思った通りにいかない

耳が痛いですね。特に1つ目の理由は。

お正月に目標を立てたは良いけど(10キロ痩せる!)、途中で忘れてたりしますよね。

お正月はあんなにやる気に満ちてたはずなのに……。

ドーデンさんの言うように、宣言することで頑張った気になっているのかもですね。

陸に上がった魚は目標を持っていたか?

もう1つの理由は、目標は変わるし、人生は思い通りにいかないということです。

実際、10歳の頃の自分の目標と、今の目標が全く同じという人はなかなかいません。

なぜなら、生きているうちに色んな影響を受けて目標は常に変化するからです。

ドーデンさんは、こう言います。

「もしかしたら、その魚はこう考えただろうか。『ぼくが陸にあがれたら、いつの日か脚を使って歩く陸生の魚が生まれるかもしれないし、やがては、その陸生の魚が車に乗ってショッピングモールに出かけ、シナボンに入ってシナモンロールを食べたりコーヒーを飲んだりするようになるかもしれない』」

引用:デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』

つまり、魚は全ての生き物の始まりなわけですが目標を持って進化したのではない、と。

進化はどこに行き着くかわからない、と言っているわけですね。

ちょっとずつちょっとずつ、魚→爬虫類→哺乳類→人間と進化して、私たちがいる、と。

だから、人間の成功も同じように、その場その場で変化することが大事なんです。

遊び感覚でいろいろやる

デイル・ドーデンさんは、それをこんな言葉で表しています。

〝遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る〟

引用:デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』

僕はこの言葉を読んで、何だか今っぽいなぁと思いましたが、皆さんはどうでしょうか?

堀江さんの『多動力』にも似た響きを感じませんか。

これが1996年に原書の初版が発行されたとのことなので、普遍的な価値なんだなぁ、と。

さらにドーデンさんは、「世の中は君の目標が達成されるまで待っていない」とも。

先ほど、目標は変わっていくとも言いましたが、同時に時代も移り変わります。

その点においても、目標・計画を立てる意味がないので、とにかく動けってことですね。

とにかくコインを投げる

ドーデンさんは、「とにかくコインを投げろ」「コイン投げの達人であれ」と言います。

一瞬「どういうこと?」と思いますが、要するに挑戦しまくれ!ということです。

「なんだ、よくある根性論か……」とブラウザバックする手を一度止めてください。

ちゃんと論理的な話ですので。

ドーデンさんが「コインを投げろ」と言う理由は、主に以下の2つです。

  1. 計画通りに行くことはない
  2. 偉大な発明には偶然出会う

計画通りに行くことはない、というのは先ほどお話ししました。

では、「偉大な発明には偶然出会う」とは、一体どういうことなんでしょうか?

ドーデンさんは、世界的に有名な2つの大企業の例を挙げています。

コカコーラとリーバイス

まずは、コカコーラの例からお話ししていきますね。

コカコーラのお話はこうです。

ある日、ペンバートンが店の奥にある部屋に入ると、従業員の二人──店員の二人だ──が、彼が新しくつくったシロップ状の頭痛薬を水で割って飲んでいたんだ。別に頭が痛かったわけじゃないのに、だよ。

ペンバートンは、興味をそそられた。水で割ったその頭痛薬を飲んでみる。悪くない。もしかして、ソーダ水を入れてシューッと泡を出したら、もっといい味になるのかも。そして彼はソーダ水を加え、コカ・コーラという名前をつけて店で売ることにした。

引用:デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』

コカコーラは、「コカコーラを作ろう!」と思って生まれたわけではないんです。

元々は薬でそれを従業員が水で割っていたのを見て生まれた「偶然の産物」だった、と。

もう1つ。リーバイスの例を見てみましょう。

何もかも、売り切れたんだ。ただ一つ、だれもほしがらなかったテント用の汚い帆布を除いては。

それで、サンフランシスコに着くと、もう一度その帆布を売ろうと努力した。また、売れなかった。

けれど、市場に出かけた彼は、品薄になっている商品の一つがズボンだということに気がついた。しかも採掘の仕事には、丈夫なズボンが欠かせない。

そこで、リーバイ・ストラウスはサンフランシスコの仕立屋を雇って、帆布を使ったオーバーオールをつくらせた。あまりの人気に金の採掘には行けなくなってしまったけど、若い行商人はサンフランシスコで、しっかり〝金〟を掘り当てたんだよ

引用:デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』

デニム・ジーンズを扱うアパレルのリーバイスは、汚ない帆布から始まったという話です。

しかも、それは汚ない帆布が売れなかったから生まれた「偶然の産物」だった、と。

コカコーラにしても、リーバイスにしても、計画的に生まれたわけではなかったんですね。

コカコーラ・リーバイスは「ラッキー?」

ある人はこう思うでしょう。

「2人ともラッキーでしたよね」と。

ただ、ドーデンさんはコカコーラ・リーバイスについてこう言っています。

僕たちはね、失敗するのを怖がりすぎて、 それが宇宙からの贈り物だってことに気づこうとしないんだ。

引用:デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』

つまり、失敗するのを怖がらない人だけが、チャンスをチャンスとして受け取る、と。

コカコーラの例でいえば、薬を水で割って飲んでいる社員を見たら、

「なに薬で遊んでんだ!!」

と怒鳴るのが普通の社長、上司の反応ではないでしょうか?

リーバイスの例でいえば、「スボンは売っているか?」と聞かれても、

「ないよ、あるのは汚ない帆布だけだ」

と、普通の人なら答えるはずです。

それが誠実な対応で、良しとされているからですね。

でも、一見何でもないようなことが、本当は大きなチャンスの種である、と。

実は偶然はあらゆるところに転がっていて、私たちが見過ごしているだけなんですね。

宝くじをたくさん買う

多くの人がコカコーラの例を「ラッキーだ」と思ってしまうのには理由があります。

それは、多くの人が宝くじを1本買って、その1本が当たる可能性にかけているからです。

1つの職業、1つのチャンスにかけて、誠実に、愚直に毎日を過ごしています。

例えば、「製造業の会社で」「社長になる」というのは宝くじを1本買ったのと同じです。

宝くじ1本の当たる確率が1/10なら「製造業の会社で社長になる」のは1/10の確率ですね。

もし、宝くじを10本買ったとしたら……。

もう、分かりましたよね。

挑戦する回数が多ければ多いほど、成功する確率は上がる、ということです。

(正確には、1/10の宝くじを10回買うと当たる確率は65%になります。結構当たる。)

だから、ドーデンさんはこう言います。

〈あらゆること〉をしろ。素晴らしいアイデアは、どこからやってくるかわからないのだから

引用:デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』

と。

毎日違う自分になる

デイル・ドーデンさんは「毎日違う自分になろう」そう言っています。

私たちはビジネスで成功しよう、というと次のように考えてしまいがちです。

「あの人みたいになろう」

これはつまり、目標とする人のコピーになろうとしていることを意味します。

言い方を変えると、目標とする人になることを完璧な状態と捉えているんですよね。

例えば、ソフトバンクの孫正義さんみたいになりたい!という人がいるとします。

もしかしたら、孫さんの本を読んで、方法論を真似して努力しているかもしれません。

ただそれは、ドーデンさんに言わせれば完璧を目指してしまっている、と。

そして、完璧な形を追い求める以上、「試してみること」が欠落してしまうと言っています。

それでは成功し、そして成功し続けることはできないよ、とドーデンさんは言うのです。

完璧では十分じゃない

ドーデンさんは、「完璧では十分ではない」と言い切っています。

「いや、完璧最高じゃん。完璧のどこがいけないの?」

と言う人がいるかもしれません。

僕の解釈ですが、ドーデンさんが言いたいのは「姿勢」のことなんじゃないか、と。

「完璧を目指す」という姿勢に問題があると言っているんじゃないか、と思います。

例えば、カフェでも何でもいいですが、建ててお店が回ることをゴールにする、とか。

多くの人はこれをゴールにしちゃいがちですが、これではいけないよと言っているんです。

ドーデンさんは、こういう人たちに向けて、厳しくこう言います。

完璧では十分じゃない──まだ試してみる必要がある

完璧とは、ダメになる過程の第一段階

引用:デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』

あるべき状態より良くあること

「完璧を目指すことは、試してみること自体が欠落している」とドーデンさんは言います。

ここで冒頭の話に戻ってきますが、とにかく試してみることが大事なんだ、と。

そして、常に自分が変わり続ける必要があるんだ、と。

常に変わり続けるということは、「あるべき状態より良くあること」なんですよね。

今の自分があるべき状態。

テストで80点を取ることかもしれないし、レギュラーで試合に出ることかもしれない。

ただ、その状態でい続けようとしてはダメなんだ、と言います。

今の自分には完璧の状態だと思えても、実はやれることはたくさんあるんですよ。

だって、「完璧とは、ダメになる過程の第一段階」なんですから。

白雪姫の「波打つ水面」

ディズニーのアニメ映画である『白雪姫』を知らない人はいないと思います。

素晴らしい作品だ、というのは共通の認識でしょう。

ただ、ドーデンさんは白雪姫の「波打つ水面」が素晴らしいと言っています。

「ん?どういうこと?」って感じですよね。

ただ、「波打つ水面」の映像にこそ、ウォルトの成功者たる姿勢があるんです。

ウォルトは「波打つ水面に揺らめく白雪姫の顔」を精緻に再現しようとしました。

ただ、当時はCGなんてありませんし、実際、物語的には何の影響もない場面です。

「そんなところに労力を割くなら、他のところに力を入れろ!」

と周りのスタッフが言ったかは定かではないですが、普通はそう思いますよね。

ただ、ウォルトは引き下がりませんでした。

なぜか。

「完璧よりさらに良くあろう」と思ったからです。

常に完璧を超えていこうとしたから、ウォルトは成功者であり続けたんですね。

「常に自分を変化させていくこと」

これが成功者を成功者たらしめる姿勢だというのが、ドーデンさんの一貫した主張です。

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『仕事は楽しいかね?』の3つのリスト

『仕事は楽しいかね?』は、3つのリストを作って実践することで締めくくられます。

実際、ここまで読んだ方でも、

「言いたいことはわかった。じゃあ、私は具体的にどう行動すれば良いの!?」

と思っている方が多いんじゃないでしょうか?

ドーデンさんは、この3つのリストを作ることで、違う自分になり続けられると言います。

仕事でやったミスを全部書き出す

1つ目のリストには、「仕事上でやったミス」をとにかく全部書き出します。

このリストを作る理由は、以下のとおりです。

  • ミスの中にチャンスがあったかもしれない
  • 失敗は実は失敗ではなかったかもしれない

例えば、リーバイスのように売れ残った汚い帆布は、ジーンズになったかもしれない。

また、ポストイット(付箋)は失敗作の接着剤から生まれた商品だそうです。

失敗は成功の母と言いますが、まさしくその通りなんですよね。

仕事の問題点を書き出す

2つ目のリストには、「仕事上の問題点」を思いつくだけ書き出してみます。

問題点をひたすら書き出す理由は、以下のとおりです。

  • 問題を解決できるアイデアが生まれる
  • 問題と友達になることができる

1つ目の理由は分かりやすいかと思いますが、問題は2つ目の「問題と友達になる」です。

「そんなことできるの?」と思ってしまいますが、実際の例を見てみましょう。

植物の「オナモミ」って知ってますか?

あの「ひっつき虫」と呼ばれる、服なんかにくっ付いてうっとうしいあれです。

洗濯するときとか厄介ですよね。

問題児です。むしろ敵ともいえます。

それを友達にしてしまったのが、靴などに利用されている「マジックテープ」です。

問題と仲良くなることで、ときには偉大な発明が生まれたりもします。

仕事でやっているすべてのこと

最後3つ目のリストには、「仕事でやっているすべてのこと」を書き出していきます。

仕事でやっているすべてのことを書き出す理由は、以下のとおりです。

  • 新しいアイデアは、新しい場所に置かれた過去のアイデア

よくよく考えてみてください。

新しくて斬新に見えるアイデアも、実は過去のアイデアの組み合わせでしかありません。

例えば、「オンラインサロン」が一時期新しいコミュニティとして注目を浴びました。

ただ、分解してみるとFacebookの秘密のグループ+会員制コミュニティなんですよね。

という感じで、斬新なアイデアは、過去のアイデアの組み合わせで生まれるわけです。

あなたの仕事も2つ、3つ掛け合わせると、新たな働き方が見えてくるかもしれません。

ちなみに僕は、

「WEBライター」×「バリスタ」

なので、ある種この3つ目のリストの実践的な例、といえるかもしれませんね。

この3つのリストは箇条書きで「いつ」「どこで」「どんなふうに」まで書くと良いです。

また、書き終わったあとは以下のように管理しましょう。

  • 常にリストを変化させる
  • リストを目につきやすいところに置いておく

リストを常に変化させて、目に入るところに置くことで、自分も常に変化していきます。

「現状維持は退化なり」です。

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『仕事は楽しいかね?』の感想

今野直倫

『仕事は楽しいかね?』の内容を聞いてみて、あなたはどう感じたでしょうか?

中には、

「言いたいことは分かるけど、現実そうはいかないよね」

「成功したからそう言えるんでしょ?」

と思っている人もいると思います。

その気持ちは良くわかります。

1年半前の僕なら確実にそう思ってましたし、何ならちょっとイライラしていたと……。

ただ、今は「めちゃくちゃ共感する部分が多いなぁ」という感想です。

僕自身この1年、目の前のことだけをやってきたんですが、人生は明らかに好転しました。

  • 好きな人にたくさん出会えた
  • 好きなことがたくさん見つかった。
  • 好きなことが仕事になってきた

これは、目標を立て、計画を練り、その通りに行動……ではできなかったことです。

ときにはハチャメチャに、相手:「やる?」→僕:「やります!」と即答したり。

相手:「こんな人いるけど会ってみる?」→僕:「会います!」と会いにいったり。

目の前の興味のあることに飛びついた結果、好きなことで生活できるようになりました。

この本を読んで、さらに確信しました。

今日からも、自分の興味のあることに飛びついて生きていこうと思っています。

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まとめ:『仕事は楽しいかね?』の要約&感想

今回は、デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』を要約し、感想を述べました。

『仕事は楽しいかね?』の要点をまとめると、以下のとおりです。

  • 目標を立てる意味はない
  • とにかくコインを投げる
  • 毎日違う自分になる

『仕事は楽しいかね?』は、ビジネスで成功するための考え方をまとめた本です。

ただ、僕はもっと広く「人生を豊かに楽しく生きるための本」だと感じました。

職場での出世や、他人の成功にとらわれず、自分の興味にしたがってのびのび生きる。

その先に、ビジネスでの成功が付いてくるんだ、と教えられた気がしました。

本も小説のような形式で進み、めちゃくちゃ読みやすいのでぜひ読んでほしいです!

デイル・ドーデン『仕事は楽しいかね?』(Amazon)

『仕事は楽しいかね?』は、kindle Unlimitedでも読めるので、こちらもぜひです。

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