シングルオリジンとは?定義やスペシャルティコーヒーなどとの違いを解説!
「シングルオリジンってよく聞くけど、実際どういう意味?」「シングルオリジンと他のコーヒーの定義の違いが知りたい!」
今回はそういった方へ向けて、シングルオリジンコーヒーについて、定義や他のコーヒーとの違いを解説していきます。
この記事を読めば、シングルオリジンについての理解が深まり、よりコーヒーを楽しむことができるでしょう。
目次
シングルオリジンの定義とは?
シングルオリジンの定義とは、農園などの小さい単位を一括りとした銘柄のコーヒーのことです。
いわゆる「普通のコーヒー」はブラジルなどの国名で括られますが、それよりももっと詳細な情報を特定できます。
例えば、農園名の他には生産者や品種、精製方法まで把握することが可能です。
品種や気候、土壌、精製方法などの条件が揃っているため品質も高く、安心して飲めるコーヒーといえるでしょう。
生産者の顔の見えるコーヒー
シングルオリジンは、どの農園で育ったかが明確なので生産者の顔の見えるコーヒーだといえます。
これを追跡可能性(トレーサビリティ)といって、近年重要視されている考え方です。
例えば、スーパーマーケットなどで「〇〇さんの作った大根」などの表記を見かけることがありますが、あれと同じです。
私たちがコーヒーを手に取るときに安心して飲めるのも、シングルオリジンの特徴の1つであるといえます。
シングルオリジンの例
シングルオリジンには、例えば以下のような銘柄のコーヒー豆があります。
【グァテマラ アンティグア SHB アゾテア農園 ブルボン】
- グァテマラ→国名
- アンティグア →エリア
- SHB→グレード
- アゾテア農園→農園
- ブルボン→品種
銘柄名には含まれていませんが、「精製方法=ウォッシュト」「農園マネージャー=フランシスコ・アリオラさん」ということも分かります。
ワインやお米に例えてみると、上記の情報が分かることの大切さが理解していただけるのではないでしょうか。
シングルオリジンと他のコーヒーの違い
シングルオリジンは、単一農園から採れるコーヒー豆で様々な情報が追跡可能であると説明しました。
では、この定義は「ストレートコーヒー」や「スペシャルティコーヒー」とはどう違うのでしょうか?
ブレンドコーヒーとの違いについても、合わせて解説します。
ストレートコーヒーとの違い
ストレートコーヒーとの大きな違いは、銘柄名に記載されるエリアの大きさです。
- シングルオリジン:農園
- ストレートコーヒー:国、地域
ストレートコーヒーの例としては、以下のようなコーヒーの銘柄が挙げられます。
- ブラジル
- コロンビア
- マンデリン
- ブルーマウンテン
- キリマンジャロ
例えば、ブラジル内のトミーさんの農園で採れたコーヒーだけを集めたものはシングルオリジンです。
一方で、トミーさんの農園とマイケルさんの農園で採れたコーヒーを集めたものはストレートコーヒーになります。
シングルオリジンの方が、より詳細に情報が分かると覚えておけば良いでしょう。
スペシャルティコーヒーとの違い
スペシャルティコーヒーとは、簡単に言えば「雑味がなく産地特有の素晴らしいフレーバーのあるコーヒー」のことを指します。
また、生産から消費者の手に届くまでの管理が適切になされていることが求められます。
スペシャルティコーヒーというのは、コーヒー豆に対する評価であって、シングルオリジンと別個に存在するのではないということです。
スペシャルティコーヒーのシングルオリジンももちろんありますし、ブレンドされて店頭に並ぶこともあります。
ブレンドコーヒーとの違い
ブレンドコーヒーとは、2種類以上の豆を組み合わせて作られるコーヒーのことをいいます。
一方で、シングルオリジンは単一農園で生産されるコーヒーなので、両者は対極に位置する存在といっていいでしょう。
シングルオリジンとブレンドコーヒーには、以下のような特徴の違いがあります。
- シングルオリジン:
ロット(入荷)ごとに味にバラつきがある
銘柄ごとに特徴的な味わいが楽しめる - ブレンドコーヒー:
バランスのとれた味わい
いつも同じ味わい
どちらにもメリットとデメリットがあり、どちらが良くて悪いという話ではありません。
コーヒーの楽しみ方に合わせて、気分によってシングルオリジン・ブレンドどちらも楽しむのが良いでしょう。
シングルオリジンが飲める東京のカフェ
ここでは簡単に、シングルオリジンが飲める東京都内のカフェを紹介します。
ただ、ここで紹介するカフェは都内だけではなく、関西などにも店舗を構えているのでチェックしてみてください。
ブルーボトルコーヒー
ブルーボトルコーヒーは、日本のサードウェーブコーヒーの走りともいえるカフェです。
旬のシングルオリジンコーヒーを世界中から買い付け、一杯ずつハンドドリップで提供しています。
僕は、ブルーボトルコーヒーで初めてエチオピアの浅煎りを飲んだとき、「こんなコーヒーがあるのか!」と度肝を抜かれました。
そして、自分自身エチオピアの豆を好んで使うようになり、ブレンドにも利用しています。
そんな僕のコーヒー感に衝撃を与えたブルーボトルコーヒーは、東京のほか、京都と神戸にも店舗があるので1度訪れてみてください。
Light Up Coffee
Light Up Coffeeは、品質の高い極々浅煎りのシングルオリジンを色んな形で提供しているコーヒースタンドです。
今かなり勢いのあるサードウェーブ系のコーヒースタンドで、店舗を次々に展開しています。
僕は、Light Up Coffeeで「浅煎りのエスプレッソ」を飲みましたが、濃厚な浅煎りはインパクト抜群でした。
また、コーヒーセミナーにも参加させてもらったことがあり、今僕がコーヒーを美味しく淹れられるのもその経験があったからだと思っています。
そんなLight Up Coffeeの店舗は、東京以外には京都にもあるので、関西圏の方も1度訪れてみてください。
まとめ:個性あふれるシングルオリジンを飲んでみよう
今回は、シングルオリジンコーヒーについて、定義や他のコーヒーとの違いを解説しました。
本記事の要点は、以下の通りです。
- シングルオリジンは、農園などの小さい単位を一括りとした銘柄のコーヒー
- スペシャルティコーヒーは、素晴らしい風味特性を持ったコーヒーに与えられる評価
- シングルオリジンは、ブルーボトルコーヒー、Light Up Coffeeを始め様々なカフェで楽しめる
この記事を参考にして、シングルオリジンについての理解が深まり、よりコーヒーを楽しむことができるようになれば幸いです。
コーヒー屋・フリーランスWebマーケター|ミニマリスト|心の病気・通勤中に倒れる ▶︎ 教師辞める ▶︎ 全国を回る出張バリスタ・Webライター ▶︎ 実店舗オープン・Webマーケター|店番しながら仕事したり、コーヒー飲みながら仕事したり。