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ミャンマーコーヒーとは【特徴や産地について解説】

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今野直倫""
 

今野直倫

 

COWRITE COFFEE 代表 / コーヒーライター

千葉県千葉市にある、小さなコーヒー屋の代表です。
Webショップ運営。全国でカフェ・イベントを開催。
コーヒーコラムの執筆、動画・画像制作もしています。

JSFCAコーヒーソムリエ。食品衛生責任者。

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コーヒーを探しているときに、ミャンマーコーヒーがあると知り、どのような特徴があるのだろうと気になったことはありませんか。

ミャンマーコーヒーは、フルーティーな酸味がありながら苦味もあり、後味がよくバランスのとれた味わいが特徴です。

この記事では、ミャンマーコーヒーの歴史や産地、品種、特徴、飲み方などについて解説していきます。

歴史や産地、特徴を知れば、ミャンマーコーヒーの魅力が分かり、よりコーヒーをたのしむことができますよ。


ミャンマーコーヒーの産地とは?栽培に最適な環境

ミャンマーコーヒーの産地とは?栽培に最適な環境
ミャンマーコーヒーは、栽培に最適なコーヒーベルト上で生産されています。コーヒーベルトとは、赤道をはさむ北緯25°~南緯25°のエリアのことです。

コーヒーベルト上にあるミャンマーは、気温、標高、降水量がコーヒーの栽培に適した気候となっています。

そのようなミャンマーの中でも、コーヒーの産地として注目されている地域が下記の2箇所です。

  • ユワンガン
  • ピンウールウィン

順番に産地の特徴について、説明していきますね。

なお、コーヒーベルトやコーヒーの産地については下記でも紹介しているので、よかったら見てみてください。

ユワンガン(ユアンガン)

ユワンガンはミャンマーの中央部にあり、標高は1,000~1,200mとミャンマーコーヒーの栽培に適している場所です。1980年代初頭にコーヒーの栽培が始まりました。

ユワンガンには、レーカイン村と呼ばれるコーヒーの生産地があります。レーカイン村では、コーヒー豆を栽培する際にアボカド、マンゴーなどの背が高い木を植えて日陰を作ります。

日陰を作ることで、コーヒー豆の栽培に適した日射量にするためです。

また、こちらの村では農薬や化学肥料などは使用しないオーガニック栽培を行っています。人体にはもちろん、環境にも優しいコーヒーなのです。

12~3月がコーヒー豆(コーヒーチェリー)の収穫時期です。

ピンウールウィン

ピンウールウィンは、ユワンガンと同じくミャンマーの中央部にあります。メイミョーとも呼ばれ、イギリスの植民地だったときに避暑地として開発されました。

標高1,000mほどに位置し、ミャンマーコーヒーの栽培に適しています。ユワンガンと同じく、12~3月がコーヒー豆(コーヒーチェリー)の収穫時期です。

ピンウールウィンでは、コーヒー豆を栽培する際に日陰を作るために、シルバーオーク(シルキーオーク)という背の高い木を一緒に植えています。

シルバーオークの葉は、適度な日陰を作れる細かい葉になっているので、コーヒー豆の栽培に重宝されています。


ミャンマーコーヒーの歴史

ミャンマーコーヒーの歴史
ミャンマーコーヒーの生産の歴史は、1885年から始まります。この頃に宣教師によって、コーヒー豆の栽培技術が伝えられたと言われています。

1930年頃には、別の宣教師が、スペシャルティコーヒーとして使われるアラビカ種のコーヒー豆を持ち込んだとも言われています。

ミャンマーはイギリスの植民地だったことから、お茶や紅茶を飲む文化があり、コーヒーの栽培に意欲的ではありませんでした。

しかし、最近では技術向上のため、海外のNGO団体からの技術支援を受けるようになりました。また、2016年に開催されたSCAA( Specialty Coffee Asscociation of America)が主催しているスペシャルティコーヒーエキスポ(Specialty Coffee Expo)で高評価を受け、世界から注目され始めています。

生産量についても年々上がってきており、2019年のデータ(2021年1月発表)で年間生産量が8,769tと76ヵ国中40位になっています(注1)。


ミャンマーコーヒーの精製方法と味の特徴

ミャンマーコーヒーの精製方法と味の特徴
コーヒーの精製方法は、ナチュラル・ウォッシュド・ハニープロセス・スマトラ式と4種類あります。ミャンマーコーヒーはそのうちの下記2種類を主流としています。

  • ナチュラル
  • ハニープロセス

ミャンマーコーヒー味わいの特徴は、下記のとおりです。

  • フルーティーな酸味
  • 苦味と甘味
  • 後味がよくバランスがとれている
  • ドリップしたときにベリーのような香りがする

精製方法が変われば、味わいも変化します。精製方法と味わいについて詳しく紹介していきますね。

ミャンマーコーヒーの精製方法

ミャンマーコーヒーの精製方法は「ナチュラル」「ハニープロセス」の2種類が主流です。この2種類の方法は少量の水で精製できるため、山岳地帯にあるミャンマーに適しているからです。

順番に精製方法について説明していきますね。

  • ナチュラル
    天日干しでコーヒーチェリーを乾燥させる精製方法です。数日から1ヵ月ほどかけて乾燥させます。乾燥後にコーヒーチェリーの周りに付いている果肉を取り除きます。
  • ハニープロセス
    専用の機械でコーヒーチェリーの周りに付いている皮や果肉を取り除き、ミューシレージと呼ばれる粘液質だけを残したまま乾燥させる精製方法です。ハチミツのような香りがするので、ハニープロセスという名前がついています。

ミャンマーコーヒーの味の特徴

ミャンマーコーヒーの味わいの特徴は、精製方法によって変わります。「ナチュラル」と「ハニープロセス」に分けて説明していきますね。

  • ナチュラル
    フルーティーな味わいが特徴です。焙煎度合いによっても味わいが変化し、浅煎りであればキレのある味わい、深煎りであればコクのある味わいになります。
  • ハニープロセス
    甘味のある味わいが特徴です。甘味にくわえ、コーヒーチェリーに付いているミューシレージを残す量によって、下記のように味わいと呼び方が変わります。
ミューシレージの量 味わい 精製方法の呼び方
すっきり ホワイトハニー
中間 イエローハニー
レッドハニー
コク ブラックハニー

出典:井崎英典,2020年『理由がわかればもっとおいしい!コーヒーを楽しむ教科書』ナツメ社ハニープロセス,p107


ミャンマーコーヒーの2つの種類

ミャンマーコーヒーの2つの種類
ミャンマーコーヒーは、大きく分けて下記の2つの種類に分けられます。

  • アラビカ種
  • カネフォラ種(ロブスタ種)

「アラビカ種」は高品質なコーヒー豆で、スペシャルティコーヒーとして使用されます。一方で、病害や害虫に弱いといったデメリットがあります。

アラビカ種に分類されるものには、カトゥーラやゲイシャといったさまざまな品種が存在します。

「カネフォラ種」はアラビカ種よりも品質が劣りますが病害や害虫に強いため、安定的に大量生産できる特徴があります。

そのため、主に缶コーヒーやインスタントコーヒーなどの加工用品に使用されています。


ミャンマーコーヒーの飲み方

ミャンマーコーヒーの飲み方
ミャンマーコーヒーはブラックコーヒーとして飲んでも、もちろんおいしいのですが、ここでは少し変わった飲み方を紹介します。

ミャンマー流の飲み方で、コーヒーにレモンを絞る方法です。ミャンマーでは当たり前の飲み方で、お店でもレモンが添えられているそうです。

肝心の味わいは、「相性がよい」という人もいれば「ブラックのほうがよい」という人もおり、さまざまです。

人それぞれ好み次第ということになります。気になる人は一度、試してみてはどうでしょうか。

ミャンマーコーヒーのまとめ

ミャンマーコーヒーのまとめ
ミャンマーコーヒーについてまとめます。

ミャンマーコーヒーの産地について

  • 栽培に最適なコーヒーベルト上にある
  • 「ユワンガン」「ピンウールウィン」の2地域が注目されている
  • 「ユワンガン」のレーカイン村ではオーガニック栽培でコーヒーを生産している

ミャンマーコーヒーの歴史

  • ミャンマーコーヒーの生産は1885年から始まった
  • 2016年に開催されたスペシャルティコーヒーエキスポで高評価を受け、世界から注目されている
  • 生産量は年間8,769tで76ヵ国中40位(2019年)

ミャンマーコーヒーの精製方法と味の特徴

  • ナチュラル
    天日干しでコーヒーチェリーを乾燥させる精製方法。フルーティーな味が特徴。
  • ハニープロセス
    コーヒーチェリーの周りに付いている皮や果肉を取り除き、ミューシレージだけを残したまま乾燥させる精製方法。甘味のある味わいが特徴。

ミャンマーコーヒーの2つの種類

  • アラビカ種
  • カネフォラ種

ミャンマーコーヒーの飲み方

  • ミャンマー人流でレモンを絞る方法がある
  • 好みは人それぞれ

ミャンマーコーヒーを飲んだことのない人は、ぜひ試してみてくださいね。きっとこれまでにない新しいコーヒーの味わいに出会えますよ。

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出典:
注1 世界のコーヒー豆 生産量 国別ランキング推移|GLOBAL NOTE

編集:有川

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