【みんなで作る、珈琲屋vol.5】「伊東市でいろんなコーヒー屋さんが集まってほしい」珈ノ鳥さん
「コーヒーフェスを開催したい」
こう語るのは、静岡県伊東市で自転車販売をしながらコーヒーショップ「珈ノ鳥」を営む桑名大地さんです。
「伊東市をいろんなコーヒー屋さんが集まる街にしたい」と夢を語る桑名さん。
コーヒーフェスの開催や伊豆の街にコーヒー文化を根付かせるための展望を聞かせていただきました。
夢に向かってがんばる桑名さんに現在の活動や目標を伺いました。
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略歴
2013年 20歳のときにコーヒーが好きになり、コーヒー会社に入社
2014年~2019年 コーヒーショップの店長として働きながら、抽出技術を競う大会へ積極的に参加。Japan hand drip championship2018では決勝予選まで残る
2019年 コーヒーがますます好きになりコーヒーを勉強しようと退職。焙煎を学び、オンラインショップ【珈琲革命】を開始。コーヒーファンファンフェス、共同出店、ポップアップショップなどで活動する
2020年 エスプレッソやカフェラテの勉強のため鎌倉のカフェで勤務
2021年 静岡県伊東市へ移住。お店の名前を【珈ノ鳥】としてリニューアルオープン。伊東市で開催されるマルシェに自転車で参加。さまざまな場所での出店をはじめる
2022年 商店街と伊豆高原のカフェに出店場所を固定し、週6日コーヒー販売を行う
現在:物件を取得しリノベーション中。伊豆高原のカフェで週3回ほどお店のオープンに向け活動
目次
珈ノ鳥(コウノトリ)の由来はしあわせを届けたいから
北野:まず、自己紹介をお願いします
桑名:静岡県伊東市で、自家焙煎のコーヒーショップ「珈ノ鳥」を運営している桑名大地です。
店名の由来は、幸せの鳥「コウノトリ」から名前をいただいて、「珈琲(コーヒー)」の鳥と書いて、「珈ノ鳥(コウノトリ)」と呼びます。
コウノトリが幸せを呼ぶ鳥と言われているように、「ぼくのコーヒーが届いた場所に幸せが届いたらいいな」という思いを込めて名づけました。
自転車でコーヒーの移動販売
北野:どのような形態でコーヒー豆を販売されているのでしょうか。
桑名:インターネットでの販売と、自転車を使用した移動販売、それから間借りをしているカフェで販売をしています。
伊東市のチャレンジショップで、自転車を使用して週に3回ほどコーヒーの移動販売をしています。
間借りのコーヒー屋さんの営業は、木・金・土曜の残り3日間です。
マルシェから声がかけられるようになった
北野:現在はどのような活動をされていますか。
桑名:現在は静岡県伊東市で、マルシェを中心に自転車を使って移動販売をしています。
伊東市へ移住したときに自然や温泉があって、人も優しい場所なので「ここでコーヒー屋さんをやりたい」と思ったとき、資金を集めるために自転車を使ったコーヒー販売を始めました。
マルシェに出店しているうちに「うちでもやってほしい」と声がかかることがあり、いろいろなところで出店させていただいています。
きっかけは20歳の頃に流行った「おうちカフェ」ブーム
大学卒業後はコーヒー会社に就職して店長に
北野:コーヒーに携わるようになったきっかけを教えてください。
桑名:コーヒーを好きになったのは20歳を過ぎてからです。
「おうちカフェ」が流行った時期ですが、自分でコーヒーを淹れてみて、最終的に「豆から淹れたコーヒーがおいしい」と分かり、コーヒーの面白さやおいしさにハマったんです。
大学在学中はカフェでのアルバイト、大学卒業後はコーヒー会社に就職し、新入社員のころから約5年ほど、東京や横浜のカフェで店長として働いていました。
退職後は鎌倉のカフェでバリスタを経験
桑名:その後、東京や横浜で店長を経験してからコーヒー会社を退職します。
退職後は鎌倉のカフェで、バリスタとして働きながら勉強をしていました。
伊東市に移住するタイミングで鎌倉のカフェを辞めて「自家焙煎のお店を」と考え、自分のショップを立ち上げています。
自転車販売はドリップコーヒーがメイン
北野:自転車販売の際に提供されているメニューを教えてください。
桑名:自転車で販売する際のメニューはドリップコーヒーがメインです。
自転車での販売は基本的に「露天商営業許可」を使用して販売する形になるため、提供できるメニューは限られています。
店舗ではクラフトコーラやエスプレッソコーラを提供
桑名:伊豆高原の大室高原エリアにある店舗には、エスプレッソマシンがあるので、エスプレッソも提供しています。
エスプレッソを使用したカフェラテや、炭酸を加えたコーヒーソーダ。ほかに自分で作ったクラフトコーラとエスプレッソをあわせたエスプレッソコーラなど、さまざまな商品を提供しています。
北野:焼き菓子やお菓子類は出していませんか。
桑名:大家さんの奥さんが焼いたスコーンやクッキーなどを提供しています。
伊東市でいろんなコーヒー屋さんが集まってほしい
今後の展望は自分のお店をもつこと
北野:今後の展望や夢を教えてください。
桑名:今後の展望としては、自分のお店を持つことが第一です。
「僕にできるなら自分にもできる」と思う人がでてきて、伊東市にいろいろなそのような気持ちを持ったコーヒー屋が集まる街にできたら良いと考えています。
伊東市でコーヒーフェスを開催したい
桑名:伊東市でコーヒーフェスを開催したいと考えています。
チャレンジショップを運営している団体と一緒に伊豆半島のコーヒー屋さんを集めて、コーヒー文化をこの街に根付かせたいなと思っています。
さいごに
桑名:伊東市にいろんなコーヒー屋さんが集まる街にできたらいいなと考えています。
伊豆半島でコーヒー文化を根付かせるためにがんばっていきます。
どうもありがとうございました。
妻の「おいしいね」が聞きたくて。きっかけは結婚式の引き出物。そこで頂いたドリップバッグの香りに魅せられてコーヒーの道へ。お小遣いの範囲で楽しめるのがコーヒー、少しずつ道具を揃えて毎朝妻と私の分をドリップしています。寝ぼけ眼で「いい匂い、今日もおいしいね」コーヒーの香りと一緒に幸せが広がります。妻のおいしいねが聞きたくて、今日も豆を挽いています。