【みんなで作る、珈琲屋vol.6】「自分だけの贅沢な時間を」コーヒーで癒しを届けたい ひっそりコーヒー 田代さん
「贅沢な時間を提供したい」
こう語るのは千葉県八千代市で自家焙煎コーヒーを営む田代大樹さん。屋号の由来は家事の合間や職場での休憩時間、ホッとしたいひとときを贅沢な時間にしたいからだと話してくれました。大きな焙煎機がなくとも手鍋で十分おいしいコーヒーはできる、コーヒーのおいしさや楽しさをみなさんにも知ってほしいと笑顔で語ってくれました。
取材の様子はこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=TmQ3lwcVOu0
略歴
神奈川県生まれ
国際フード製菓専門学校(製菓製パン科)卒業
製菓衛生師
SCAJ アドバンスドコーヒーマイスター
J.C.Q.A コーヒーインストラクター2級
2011年:神奈川県のパン屋に入社、製造と販売に従事。製造のほか、接客も学び、3店舗の店長を経験。
2014年:勤めていた会社を退社。
2015年:神奈川県や東京都内のカフェで接客を学ぶ。
2018年:千葉県に転居、都内の喫茶店に勤務する。コーヒーの魅力を知り、SCAJ コーヒーマイスターを取得する。
2020年:自家焙煎珈琲豆専門のインターネットショップ「ひっそりコーヒー」を立ち上げる。同年SCAJ アドバンスドコーヒーマイスター / J.C.Q.A コーヒーインストラクター2級を取得。
2021年:子どもが産まれ、育児と仕事を両立しつつ焙煎やイベント出店。
目次
ネットショップで自家焙煎コーヒー豆を販売
北野:まず、自己紹介をお願いします
田代:「ひっそりコーヒー」の田代と申します。千葉県の八千代市で自家焙煎コーヒー豆を専門に取り扱っています。
店舗はなくインターネットで注文を受け、その都度焙煎をして発送しています。
八千代市のお店にドリップバッグを卸したり、マルシェに参加したりもしています。
誰にもジャマされない贅沢な時間を提供したい
ひっそりコーヒーの由来
北野:ひっそりコーヒーの名前の由来を教えてください。
田代:僕は師匠がいるわけでもなく、ひっそりとはじめたので(笑)
コーヒーを飲むときは、たまの休みだったり職場での休憩時間だったり「ちょっとゆっくりしたい」という自分だけの時間をつくりたいと思いまして。
そのちょっと贅沢な時間を誰にも気付かれない、自分だけの楽しみとして使ってほしくて、ひっそりコーヒーという名前にしました。
子育てと焙煎を両立させるのは大変だが充実した毎日
現在の働きかたについて
北野:現在は、どのような働きかたをされているのでしょうか。
田代:現在は週に一度くらいレストランで働いています。このレストランは、以前勤めていた会社が経営しているお店です。
毎日コーヒー豆を焙煎しながらレストランで働くのは難しいですが、合間をみて作業しています。
また私は子供がいるため、子育てをしながら焙煎をするのは大変ですが、充実した毎日を過ごせています。
コーヒーの味が変わっていくのが楽しかった
きっかけは勤務先のカフェ
北野:なぜコーヒー豆を販売しようと思われたのですか。
田代:きっかけは、勤めていた喫茶店のコーヒーです。
私は勤めていた喫茶店で、実際にコーヒーを淹れていました。そこで扱っていたスペシャルティコーヒーを飲んでみたときに「このようなコーヒーがあるんだ、凄いな」と思い、もっとコーヒーを勉強したいと思いました。
コーヒーが好きになるにつれ自分でコーヒー豆を焙煎したいと考えるようになり、自宅のキッチンでコーヒー豆を焙煎し、インターネットショップで販売したのがはじまりです。
手鍋で焙煎しているのですが、焙煎するたびに味が変わり、どんどんおいしくなっていくのが楽しいですね。
インターネットショップでコーヒー豆を販売するのも面白いですね。収入が安定しない時期もありましたが、コーヒーを知らない人や興味のない人にも知ってもらえるかなとがんばっています。
不定期にレンタルキッチンで出店
北野:実店舗では活動されていないのですか。
田代:不定期ですが、レンタルキッチンをお借りして出店しています。
いつか小さいスペースでもよいのでお店を出したい
今後の展望について
北野:今後の展望や夢などについて聞かせてください。
田代:いまは実店舗がないのでゆくゆくは出店して、焙煎しつつお客さんにコーヒーを出せるといいですね。
小さいスペースでいいので、できたらいいなと思っています。
さいごに
コーヒーにはスペシャルティコーヒーをはじめいろいろなコーヒーがありますが、高級ではなくてもおいしい豆があります。
焙煎する道具も小さな物から大がかりな物までありますが、手鍋でもやりかたによっては十分おいしいコーヒーができるというのを見てもらえると嬉しく思います。
固定概念にとらわれず、こういうコーヒーもあるのかと世界を広げて欲しいですね。
妻の「おいしいね」が聞きたくて。きっかけは結婚式の引き出物。そこで頂いたドリップバッグの香りに魅せられてコーヒーの道へ。お小遣いの範囲で楽しめるのがコーヒー、少しずつ道具を揃えて毎朝妻と私の分をドリップしています。寝ぼけ眼で「いい匂い、今日もおいしいね」コーヒーの香りと一緒に幸せが広がります。妻のおいしいねが聞きたくて、今日も豆を挽いています。