【みんなで作る、珈琲屋vol.8】「フェアトレードでウガンダのコーヒー農家を助けたい」ジェバレコーヒーさん
「フェアトレードを通じてウガンダのコーヒー農家さんを支援したい」
こう語るのは大学の仲間とウガンダのコーヒー農家を救う事業活動をしている高野翔大さん。
ウガンダでは基幹産業であるコーヒー農家でも、子供を学校に行かせられない現状があります。
その事実を知った高野さんは、何とか支援できる方法はないかと模索します。
そしてフェアトレードを通じて、ウガンダのコーヒー農家さんを支援する事業を大学の仲間と始めます。
ECサイトや関西でのポップアップストア出店を通じ、ウガンダの農家さんを救おうとするジェバレコーヒー代表高野さんの想いを伺いました。
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略歴
神戸大学の大学生4人組。
ウガンダのエルゴン山麓で栽培されたコーヒーを、フェアトレードで販売。
日本でフェアトレードのコーヒーを飲むことが、ウガンダのコーヒー農家の所得向上に繋がる仕組みの周知活動をしている。
「両国の間に『国と国』ではなく『人と人』の繋がりを作りたい」
2019年:メンバーの1人がウガンダで有機農業を普及するボランティアプログラムに参加。多くのコーヒー農家さんに出会う。
2020年:別のメンバーが同じ有機農業普及プログラムに参加し、ウガンダの農協のリーダーと組んでフェアトレードコーヒーの輸入販売を行う構想を得る。
2021年:4月に有志のメンバーを募り「ジェバレコーヒー」設立。11月からオンラインで商品の販売を開始。
2022年:神戸・大阪を中心に多くのイベントに参加。オンライン・オフライン両方のイベントでコーヒーの販売を行っている。
目次
フェアトレードでウガンダのコーヒー農家を支援
北野:まず、自己紹介をお願いします
高野:ジェバレコーヒー代表の高野と申します。
私たちは適正価格で商品を輸入する「フェアトレード」を通じてウガンダのコーヒー農家を支援する活動をしています。
あわせていろいろとコーヒーを加工したり、神戸や京都などのポップアップストアでコーヒーを作ったりしています。
ドリップバッグの販売を開始
北野:いろいろな加工方法で提供しているとは、どのような加工でしょうか。
高野:最近ですが、ドリップバックの販売を開始しました。
お客さまの声で「ハンドドリップの器具がない」というのがあって販売にいたりました。
ジェバレコーヒー発足のきっかけ
立ち上げのきっかけは同じ大学の友人
北野:ジェバレコーヒーを設立したきっかけを教えてください。
高野:大学での友人との出会いがきっかけです。
僕は経営学部で学んでいて、事業作りに興味がありました。
もう一人のメンバーがウガンダで農業のインターンを経験していて、その経験からウガンダの人になにかできないかと考えていました。
その二人が出会って事業としてスタートしたのがきっかけです。
活動はポップアップストアとECサイトがメイン
北野異人館に出店
北野:具体的な活動内容を教えてください。
高野:一番大きかったのは神戸の北野異人館に出店したことです。
北野異人館では4日間コーヒー豆の販売と、ホットコーヒーを淹れさせていただきました。
そのほか、商業施設でコーヒー豆の販売やドリンクの販売をしています。
ECサイトから全国に配送
高野:インターネットサイト(ECサイト)は事業を立ち上げた11月にスタートしました。
配送は全国無料でやっていますので、どうぞよろしくお願いいたします(笑)
周知はおもに、インスタグラムでおこなっています。
メインのECサイトはストアーズ
北野:インターネットはどのサイトを使っていますか?
高野:ストアーズを使っています。
楽天やBASEでは出店していません。
基幹産業でも食べていけないウガンダの現状
コーヒー農家の子供が学校に行けない
北野:ウガンダの現状を教えてください。
高野:ウガンダは「コーヒー省」が作られるほどコーヒー産業が中心の国です。
その主産業のコーヒー農家でさえ、子供を学校に行かせられない現状があります。
対価の少なさが原因としてあげられます。
そういった現状の農家さんを、フェアトレードを通じて支援できるのです。
北野:ジェバレコーヒーのフェアトレード商品を購入することで、ウガンダのコーヒー農家を支援できるということですね。
フェアトレードでウガンダのコーヒー農家を助けるのが目標
大学生のうちにやりきりたい
北野:今後目指す方向を教えてください。
高野:僕たちメンバー全員が大学生で、この先どのような働き方をするのか見えていません。
そのなかで、この事業をやり切りたい気持ちがあります。
事業をするうえで数字の目標もあるのですが、それ以上にウガンダの人を助けたい気持ちがあります。
日本人として発展途上国の人たちを支援する方法を模索していて、そういった精神をもっと知ってほしいです。
またお客さまには、ウガンダのコーヒーを飲んでいただくことで、支援になる、というサイクルを作っていきたいです。
関西を中心に月に2~3回出店しています
北野:今後の具体的な日程があれば教えてください。
高野:2か月で10回ほど出店する予定です。
関西が中心になりますが、ぜひ足を運んでいただければと思います。
さいごに
適正な労働対価を得られず、子供を学校に行かせられないコーヒー農家さんの現状があります。
僕たちは、そういった人たちをフェアトレードを通じて救う活動をしています。
どうか僕たちの活動をご理解いただき、すこしでもウガンダのコーヒー農家さんの支援にご協力いただければ幸いです。
妻の「おいしいね」が聞きたくて。きっかけは結婚式の引き出物。そこで頂いたドリップバッグの香りに魅せられてコーヒーの道へ。お小遣いの範囲で楽しめるのがコーヒー、少しずつ道具を揃えて毎朝妻と私の分をドリップしています。寝ぼけ眼で「いい匂い、今日もおいしいね」コーヒーの香りと一緒に幸せが広がります。妻のおいしいねが聞きたくて、今日も豆を挽いています。