コーヒーを飲むと気持ち悪くなる!吐き気やムカムカの原因はカフェイン?
コーヒーを飲んで突然、吐き気や動悸を起こしたことはありませんか。
もしかすると、コーヒーアレルギーによって引き起こされた症状かもしれません。人前で具合が悪くならないためにも、コーヒーを飲む前にしっかり自分の体質を把握しておくことが大切です。
この記事では、コーヒーで体調不良になる原因、体調不良になったときの対処法や予防策、会議やお茶会でコーヒーを飲まずに済む豆知識を紹介しています。
具合の悪くなる原因や自分の体質、コーヒーを勧められたときの上手な対処法を知ると、コーヒーを飲んで気持ち悪くなることを防げますよ。
目次
コーヒーを飲むと具合が悪くなる4つの原因
コーヒーを飲むと具合が悪くなる原因をご紹介します。原因を知って、具合が悪くなる前に対策しましょう。
コーヒーを飲むと体調不良になってしまう要素は以下の4つです。
- カフェインで胃酸が過剰分泌している
- 胃腸が弱っているときに飲んでしまった
- コーヒー豆が酸化していて鮮度が良くなかった
- カフェイン中毒の可能性もある
1日の適切なカフェインの摂取量も含めて、詳しく説明していきます。
原因1.カフェインで胃酸が過剰分泌している
コーヒーに含まれるカフェインには、胃酸の分泌を促進する作用があります。
とくに空腹のときにコーヒーを飲むと、胃酸が多く出るため、胃が荒れて胃痛が起こるのです。
コーヒーを飲んで胃が痛くなったときは、胃酸が過剰に分泌されていることが考えられます。
原因2.胃腸が弱っているときに飲んでしまった
胃腸が弱っているとき、コーヒーを飲むことはおすすめしません。
カフェインの作用により胃酸が多く分泌され、胃痛が起こる可能性があるためです。
「胃の調子があまりよくないな」と感じたときは、これ以上体調を悪化させないためにも、コーヒーを飲むことは控えましょう。
原因3.コーヒー豆が酸化していて鮮度が良くなかった
コーヒー豆は焙煎した直後から酸化が進み、鮮度が落ちていきます。コーヒー豆は肉や魚と同様に生鮮食品だからです。
その結果、酸化したコーヒーを飲むと胃がムカムカしたり、気持ちが悪くなったりします。
また酸化したコーヒー豆で淹れたコーヒーは、酸味が増し後味もよくありません。
焙煎したコーヒー豆は、できるだけ早めに使うようにしましょう。
コーヒー豆の良い酸味と悪い酸味についてさらに詳しく知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
原因4.カフェイン中毒の可能性もある
カフェイン中毒とは、カフェインの短時間による多量摂取で、身体に悪い症状が出ることです。
カフェインには眠気がとれたり、頭痛が和らいだりといったプラスの作用がある一方、摂りすぎるとつらい症状が現れます。たとえば以下のような症状です(注1)。
- 落ち着きのなさ
- 神経過敏
- 興奮
- 不眠
- 胃腸系の障害
- 散漫な思考及び会話
- 頻脈または心拍不整
中毒症状が出たら、コーヒーを飲むことをしばらく控えましょう。場合によっては命に係わるため、症状がひどいようであれば医師に相談してください。
カナダ保健省(HC)によると1日あたりのカフェイン摂取量は、健康な成人で400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)までとされています(注2)。
カフェイン中毒にならないよう、1日に飲むコーヒーの量を調節しましょう。
毎回吐き気や動悸がする人はコーヒーアレルギーの可能性あり
コーヒーを飲むたびに身体の具合が悪くなる人は、コーヒーアレルギーかもしれません。
コーヒーアレルギーの人がコーヒーを飲むと、吐き気、頭痛、動悸などの症状が現れます(注3)。また、コーヒーに牛乳やクリームを入れている人は、乳製品のアレルギーも考えられるでしょう。
上記のような症状が出る人は、病院でアレルギーの検査をすることをおすすめします。
検査を受けて原因を知れば、適切な対処がおこなえます。
コーヒー以外のカフェインを摂取した時の体調は?
コーヒーを飲むと具合が悪くなるけれど、紅茶は大丈夫という人もいます。紅茶にもカフェインが含まれているのになぜでしょうか。
理由として、一杯に含まれるカフェイン含有量の違いが挙げられます。下記から各飲料によるカフェインの含有量を確認してみてください。
食品名 | カフェイン濃度 | 備考(浸出法) |
コーヒー | 60mg/100mL | コーヒー粉末10g、熱湯 150mL |
紅茶 | 30mg/100mL | 茶5g、熱湯 360mL、1.5~4分 |
せん茶 | 20mg/100mL | 茶10g、90℃ 430mL、1分 |
ほうじ茶 | 20mg/100mL | 茶15g、90℃ 650mL、0.5分 |
ウーロン茶 | 20mg/100mL | 茶15g、90℃ 650mL、0.5分 |
玄米茶 | 10mg/100mL | 茶15g、90℃ 650mL、0.5分 |
一杯分のコーヒーに使用するコーヒー豆は10gで、カフェイン量は60mgです。
一方、一杯分の紅茶に使用する茶葉は5gで、カフェイン量は30gとなり、コーヒーの方がカフェインが多いことが分かります。
したがって、コーヒーを飲むと気持ち悪くなるけれど、紅茶は大丈夫ということが起こるのです。
コーヒーで気持ち悪くなった時の対処法
コーヒーを飲んで気持ち悪くなった際の対処法をご紹介します。家庭や外出先でもおこなえる対処方法は下記の2点です。
- 常温の水または白湯を飲む
- 深呼吸とストレッチで酸素を取り込む
カフェインにより具合が悪くなる原因の一つは、体内のカリウムやマグネシウムがたくさん消費されてしまうことです。
その場合、カリウムとマグネシウムを両方摂れるバナナを食べることも有効でしょう。
それでは、上記2点について、詳しく説明していきますね。
常温の水または白湯を飲む
水を飲むことで、体内のカフェイン濃度が下がり、カフェインの排出も促されます。気持ち悪さが和らぐでしょう。
白湯であれば身体が温まり、リラックスすることもできます。
冷たい水は身体が冷えてしまうため、控えるようにしましょう。
深呼吸とストレッチで酸素を取り込む
カフェインを摂取すると、交感神経が活発になり、気づかないうちに呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと血流が滞り、体調が悪くなるのです。
深呼吸をして酸素を取り込むことで、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になれば、身体がくつろいだ状態になるのです。軽いストレッチをおこなうことで、さらに血流がよくなります。
深呼吸とストレッチは、外出先でも手軽におこなえるため、おすすめです。
コーヒーを飲んで気持ち悪くならない為の予防策
普段1〜2杯のコーヒーを飲む人に向けて、コーヒーを飲んでも気持ち悪くならないようにする予防策を紹介します。
原則、空腹のときや体調が悪いと感じるときは、コーヒーを飲まないことがいちばんです。
その上で、以下の予防策をおこなってみてください。
- 牛乳を飲んでおく
- コーヒー豆は鮮度のよいものを使う
- カフェオレなどの割モノを選ぶ
詳しく説明していきます。
牛乳を飲んでおく
あらかじめ牛乳を飲んでおくと、胃に膜が張られて胃酸が薄められます。
まずは牛乳でワンクッション置き、胃を落ち着かせてからコーヒーを飲んでみてくださいね。
コーヒー豆は鮮度の良いものを使う
「コーヒーを飲むと具合が悪くなる4つの原因」でも説明したとおり、鮮度が落ちたコーヒー豆は身体によくありません。
コーヒー豆は、焙煎した後の2週間ほどはフレッシュな状態です。しかし、保存状態によって鮮度は変わるため、できるだけ早めに使うようにしましょう。
酸化したコーヒー豆は使用しないのが無難です。
古いコーヒー豆を復活させる方法もあります。興味のある人は下記の記事を参考にしてみてくださいね。
カフェオレなどの割モノを選ぶ
カフェオレなどの割モノであればコーヒーの量が減り、カフェインの摂取量も抑えられます。
また牛乳が入ったコーヒーは、カフェインの体内への吸収がゆるやかになるため、胃への負担も少ないでしょう。
お茶会や打合せで空気を壊さない為の豆知識
打ち合わせや友人との集まりの際、コーヒーを勧められることも多いでしょう。
せっかく勧められたものを断ることは、気がひけるかもしれません。しかしコーヒーが少量でも気持ち悪くなる場合、断ることがいちばんです。
コーヒーを飲むことを上手に回避するための方法は以下のとおりです。
- あらかじめコーヒーで体調が悪くなることを伝えておく
- コーヒー以外の飲み物を持参する
- デカフェを注文する
詳しく説明していきます。
あらかじめコーヒーで体調が悪くなることを伝えておく
先にコーヒーで体調が悪くなることを伝えておけば、相手も勧めてくることはないでしょう。
しかし「少しくらいなら大丈夫」と勧められる可能性もあります。その場合、少量でも気持ち悪くなることをはっきり伝えましょう。
「体質が合わないみたいで」「以前はよく飲んでいたのですが最近合わなくなってしまって」といった、やわらかい伝え方をしてみてください。
相手の好意に感謝しながら、しっかり意思を伝えましょう。
コーヒー以外の飲み物を持参する
コーヒー以外の飲み物を持参すれば、コーヒーを飲むことを回避できます。
また、自分がいつも飲んでいるお茶やジュースなどを手土産として持っていくのもよいでしょう。喜ばれるうえ、気兼ねなく飲み物を飲むことができます。
デカフェを注文する
デカフェのコーヒーは、カフェインが取り除かれています。
カフェでお茶会や打ち合わせをするとき、メニューにデカフェのコーヒーがあるかどうか確認しましょう。デカフェであれば、カフェインの影響を受けることなくコーヒーを楽しむことが可能です。あらかじめデカフェが置いてあるお店を選んでおくのもよいでしょう。
デカフェやおすすめのノンカフェインコーヒーについて興味のある人は、下記の記事も参考にしてみてください。
コーヒーで気持ち悪くならない為に大切な事
コーヒーを飲んで気持ちが悪くなる原因は、カフェインによる胃酸分泌や中毒症状、コーヒー豆の鮮度といったことでした。気になるようであれば、アレルギーチェックもおすすめです。
コーヒーを飲んで体調が悪くなり、周りに迷惑をかけてしまうといった不安をなくすためにも、自分の体質を知りましょう。体質的に合わない場合は、コーヒーを勧められても、無理せず他の飲み物を飲むようにしてくださいね。
デカフェを試してみたいけど、どれを選べばよいかわからない人は、下記のデカフェを試してみてください。
柔らかい甘味で、チョコレートにも合うおすすめのデカフェです。
COWRITE COFFEE | |
楽天 | BASE |
出典:
注1【医師が解説】カフェインのとりすぎは危険?カフェイン中毒とカフェイン離脱症状|医師のための情報サイトIBIKEN医療ビジネス健全化協議会
注2食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~|厚生労働省
注3Can you be allergic to coffee?|MEDICAL NEWS TODAY
ゲストハウスで暮らす主婦。朝起きたらカフェオレを淹れるのが日課。バルコニーで景色を見ながらコーヒーを飲むひとときが至福。コーヒーの豆かすはすべて取っておき、ゲストハウスの掃除に活用している。コーヒーと甘いものは、日々をご機嫌にしてくれる最高の組み合わせ。アートやエンターテインメントにも興味があり、ギャラリーでコーヒーとアートのイベント、カフェで演劇と音楽のイベントを開催した。