なぜ僕らは会社を辞められないのか?
「会社に縛られず、自分の好きなことで生きていきたい」「時間や場所に縛られない生き方がしたい」だれもが心の奥底では思っていることではないでしょうか?
多くの人ははなから「そんなことができるのは一部の人だけだ」「自分には関係のない話だ」と思っていますよね。
でも、そんなことはないはずなんですよ。なぜなら、皆同じ人間で本質的に大きな違いはないはずだからです。同じ物質で構成されていて、同じ日本で育ってきて、同じように大人になったんですよね?だから、あの人にできてあなたにできないはずがないんです。
僕も23歳になるまで「好きなことで生きるなんて、自分には関係ない話だ」と思っていました。でも、23歳の秋、「何で自分にできないと思い込んでいるんだろう?」と考え始めてから、行動を起こしました。現在25歳になろうとしていますが、好きなことで生きられるようになりました。
そこで、僕たちがなぜ会社を辞められないと思い込んでいるのか、どうしたら会社を辞めて自由に生きられるのかをお話しします。「なぜ?」と考えること。これが全ての始まりです。あなたも「なぜ?」と問いながら、考えてみてください。
目次
会社を辞められないのはなぜか?
多くの人は会社に勤めて毎日働いています。それが悪いことだという気はありません。でも、心のどこかでは「会社を辞めて自由に生きられたらいいな」と思っているはずです。
では、なぜそう思いながらも会社を辞められないんでしょうか?その理由を、考えられるだけ下に列挙してみます。
- 会社を辞めたらお金に困ってしまう
- 会社を辞めるなんて言ったら周りに変な目で見られる
- 会社を辞めたところでやりたいことがない
- 会社で働くことが当たり前だと思っている
この辺りじゃないかなと思います。(もし、他に思いついたら公式LINEでコメントしてください。)
確かに、僕も22歳まではこう思っていました。というか、たぶん会社で働く以外の選択肢を考えもしていなかったと思います。つまり、4つ目の「会社で働くことが当たり前だと思っている」状態ですね。でも、よくよく考えたら世の中には会社を経営している人もいれば、フリーランスの人もたくさんいるし、アルバイトで生計を立てている人だっていっぱいいます(ここでは、会社で働く=正社員という前提でお話ししています)。
会社で働くのが当たり前だと思うのはなぜ?
では、なぜ「会社で働くことが当たり前」だと思ってしまうのでしょうか?これは学校教育が原因です(原因という言い方をしていますが、「悪い」というつもりはありません)。基本的に、学校教育というのは戦後の高度経済成長期に上手くいっていたシステムから、ほとんど変化していません。昔はそれで良かったんです。なぜなら、「モノを作る=国が豊かになる」だったからです。テレビもエアコンもない時代ですから、便利なモノを作れば国民の生活は豊かになったわけですね。そういったモノを作る時代の社会は、マニュアルをしっかり理解できたり、周りと協力して作業できる人が重宝されました。だから、学校では「正解を覚える」という方法で教育したり、集団行動を学ばせたりしていた(している)わけです。それによって会社がスムーズに回り、良い製品をたくさん生み出せました。
でも、今は違います。便利なモノを作っても国民の生活は豊かになりません。なぜなら、みんながテレビを持っていて、みんながエアコンを持っているのは当たり前になったからです。それどころか、自動で空調してくれる機能とか、自動で録画してくれるきのうとかがついていて、「もうこれ以上便利になってもなぁ」とみんな思っていますよね。だから、もう国民は便利さを求めていなくて、どうやったら人生が楽しくなるか、どうやったら生きがいを感じられるかという考え方にシフトしているんです。趣味にお金を使ったり、レジャーにお金を使ったりしているわけですね。
つまり、現在は正解を覚えられる人材や、協調性があって周りに合わせられる人材は、昔ほど求められていないんです。むしろ、答えのない問いに対して考えを働かせられる人間や、クリエイティブな考え方で世の中を楽しくできる人材が社会には必要なはずなんです。でも、学校教育の現場はまだ世の中の動きに追いついていません。試験を課して、物覚えの良い人間を育て、集団行動を教え周りと同じ行動をするようにしつけています。
話を元にもどすと、そういった教育を受けてきた私たちが、「会社で働くことが当たり前だ」と思ってしまうのは当然のことで、会社を抜け出して自分の力で生きていくことが想像できないのも当然なんです。ここで、改めて強調しておきたいのは、会社で働くこと=悪だと言っているわけではありません。「会社で働くことしか選択肢がない」ことが問題なんです。アルバイトしたって良いし、フリーランスとして働いたって良いし、会社を起こしたって良い、自給自足して働かなくたって良い。選択肢は無限にあるということを、思い出して欲したいということですね。
辞めたらお金に困ると思うのはなぜ?
というのも、人間が生きていくには、衣食住が満ち足りていれば良いからです。体温を調節する服があって、毎日飯が食えて、寝泊まりするところがあれば生きていけるからです。こういうことを言うから、僕は人から「哲学的だなぁ」と笑われてしまうのですが(笑)。もう少し、現代の生活に則していうと、「出費を収入が上回れば生活できる」とも言い換えられます。服を着て、ご飯を食べて、家賃を払った上でマイナスにならなければ生きていけますよね。何となく世間一般の通念として、「月の給料は20万は欲しいよね」みたいなのがありますが、別に人によっては20万円も要らなかったりするわけです。
話を最初に戻します。会社を辞められない理由というのは、以下の4つでしたよね。
- 会社を辞めたらお金に困ってしまう
- 会社を辞めるなんて言ったら周りに変な目で見られる
- 会社を辞めたところでやりたいことがない
- 会社で働くことが当たり前だと思っている
このうち、一つ目の「会社を辞めたらお金に困ってしまうよね」というのは、「収入が出費に見合っていない」ということでしかない、ということです。つまり、出費を抑えてそれを上回ることができれば、どんな仕事をしたって良いってことなんです。なぜなら、収入が出費を超えれば、服を着て、飯を食って、家に住むことができるからです。例えば、僕の家の家賃は3万円で、食費は自炊をするので2万円くらい、そして会社の飲み会や無駄な付き合いで遊びにいったりしないので、生活費はトータルで10万円くらいです。一ヶ月10万円稼げば良いとなると、一日あたり約3,000円稼げば良い計算です。何だかできそうな気がしてきますよね。僕もこれに気付いて、「僕にもできるじゃん!」と思って個人で働き始めました。実際、今は月に30万円くらい稼げる力があります。
ただ、こういった話をすると必ず言われるのが「確かに10万円で生きられるかもしれないけど、働いて、食べて、寝るだけの生活って面白い?」ということです。確かに、飲みに行ったりするのが楽しい、友達とカラオケにも行きたいとなると、10万円では収まりません。でも、ここでちょっと考え方を変えて欲しいんです。それは、「今の働き方における楽しみ」であって、働き方が変わると「楽しみ」も変わるということなんです。実際、僕も歌うのは好きだったので、大学時代はよく友達とカラオケにいってB’zの曲を熱唱していました。サークルやバイト先の飲み会も、行って朝まで飲んでいました。
でも、なんでカラオケに行ったり、朝まで飲みに行ったりするのが必要なのかを考えてみてください(もし、カラオケや飲み会が、人生で一番楽しい生きがいだという人がいたら、別の気晴らしに置き換えて考えてください)。よくよく考えてみると、次のようなことが理由なんじゃないかなと思います。
- 仕事でストレスが溜まっている
- 付き合いで行かないと居場所がなくなる
- お金が余っている
こういうことなんじゃないかなと思います(他にもあったら、公式LINEの方にコメントで教えてください)。これ、全部、今の働き方に直結している理由ですよね。例えば、毎日満員電車で通勤するのがストレスだったり、会社の上司と仲良くしておかないと会社に居づらくなったり、たまにボーナスが出てお金を使いたくなったり。こういった、今の働き方だからこそ楽しいと思えるのが飲み会やカラオケだったりするわけです。繰り返しになりますが、飲み会やカラオケのために生きているという人は、ここでは例外です。
楽しみがなくなってしまうと、もちろん生きている価値はないと思います。僕も、今現在何も楽しいことが無かったとしたら、生きていくのはつらいです。じゃあ、どうしたら良いのかというと、「楽しいことを仕事にする」というのが答えです。働くこと自体が楽しければ、お金を得てそのお金を趣味に投下する必要はありません。なぜなら、働くこと自体が趣味だからです。分かりやすく言えば、カラオケしたらお金がもらえるみたいな状態です。カラオケしてお金がもらえるなら、お金払ってカラオケに行こうとはなりませんよね。
そして、月に10万円さえ稼げば良い、もっといえば1日に3,000円さえ稼げば良いとなると、「自分の好きなことで生きていけそうだ!」と思いませんか?例えば、コーヒーが好きなら、一日カフェで3時間バイトすれば良いんですよ?ハンドメイドが趣味なら、一日に1,000円のモノを3っつ作ってメルカリで売れば良いんですよ?これ、実際、今からやろうと思えばできることですよね。そうなんです。「好きなことで生きる」というとたいそうなことに聞こえるんですけど、逆にいえば好きなことだからこそ少ない稼ぎでも満足できるんですよね。毎日、趣味に没頭していれば飯が食えて、寝る場所を確保できると思えば、けっこう良い生活じゃないですか。
周りに変な目で見られると思うのはなぜ?
こういったこと言ってもなお、「いや、まあ、確かに理論上は理解できるけど、結局自分には関係ない話だ」という人は、要注意です。あなたは、学校教育や社会の常識というものに洗脳されています。洗脳という言葉を使うと少し強い言い方になってしまいますが、要するに「自分のあたまで考えたことよりも、世間の意見の方が正しいと思い込んでしまう」という状態です。「思い込んでしまっている」状態です。もう一度言います。それは、完全に思い込みです。理論的に筋が通っているのが頭で分かっているなら、それを邪魔するのは刷り込みや思い込みです。
じゃあ、なぜ「自分の考えより世間の常識」の方が正しいと思い込んでしまうのか、考えてみてください。それは、自分に自信が持てないからです。自分で出した答えに自信が持てないんです。これも、今まで受けてきた教育を振り返ってみれば分かります。学校では、答えを覚えて、それを正しくテストで答えることを教えられてきました。つまり、答えのない問いに答えるということをしてこなかったんです。経験のないことには自信を持てないのは当たり前です。例えば、初めて逆上がりをするとき、初めて友達と話したとき、初めて部活動の練習に参加したとき、自信満々ではなかったですよね?でも、時間が経つにつれて何回も繰り返し同じ場面に出会うことで、徐々に慣れていって自信が持てるようになったんです。
子供のときは、これが当たり前でした。でも、なぜか大人になると初めてのことに挑戦できなくなってしまうんです。なぜでしょうか?失敗をするのが怖いからです。失敗をするのは良くないことだと教育されてきたからです。テストで間違えたら点数を引かれ、悪いことをしたら先生に怒られ、仕事で失敗したら上司に怒られてきたからです。「失敗したらダメだ」そう潜在的に、体が覚えてしまったんです。
話を元に戻します。あなたがあなたの頭で考え、筋が通っているのであれば十中八九それは正しい理論です。少なくとも、「自分の中で」正しい理論であることは間違いありません。それで十分なんです。なぜなら、あなたの人生を一番理解しているのはあなた自信だからです。どうやったらあなたが幸せになれるのかは、あなた自信が一番よく分かっています。親でも友達でも、そしてもちろん僕でもありません。あなたなんです。だから、あなたがあなたの人生について考え、出した答えはあなたにとっての一番の正解です。それが、あたかも正しくないことのように思ってしまう教育を受けてきただけです。あなたのあたまで「なんで?」と考えて、答えを出すこと。これが、あなたの人生を幸せにする一番の方法です。
だから、「会社を辞めるなんて言ったら周りに変な目で見られる」なんて思わなくて良いんですよ。他人意見はあくまで他人の意見で、あなたの人生を幸せにする意見ではありません。「会社を辞めたら、この先生きていけないよ」と上司に言われたとしても、それは上司の価値観です。あなたの人生の幸せを保証するものでは絶対にありません。もちろん、あなたのことを思っての意見かもしれません。でも、上司はあなたの人生の責任を取ってはくれません。そして、あなたがどうやって生きてきたのか、何を信じ、何を楽しいと思うのか、何を目的に生きているのか、全く知りません。だから、あなたが幸せになる道を示せるわけがないんです。あなたの幸せの責任を取れるのは、あなただけです。他人の目を気にして生きるなんて、そんなもったいないことはありません。
やりたいことがないと思うのはなぜ?
とはいえ、たぶん一番多いパターンは、「会社を辞めたところでやりたいことがない」という悩みなんじゃないかなと思っています。「確かに、好きなことがあればそれに全力投球できるんだろうけど、特に自分にはないしな……。時間や場所に縛られない生活は理想だけど、何を仕事にして良いのか分からない」と。僕の周りでもこういった考え方をしている人は多くて、会社が嫌で辞めて個人で生きる勉強をしたけど、結局好きなことが見つからなくて、またそんなに興味もない別の会社に入った、という友達がいます。
でも、僕から言わせれば、そういった人はすでに好きなものがある場合が多いんですよ。じゃあ、なぜ「好きなことがない」と思ってしまうんでしょうか?それは、「(仕事にできるほど)好きなことがない」ということです。好きの度合いがそれほど高くない、と思っていて、仕事にできるほど熱中できない、あるいは仕事にするほどのスキルはないと「思い込んで」しまっているんです。だって、実際、何にも好きなことがないなら「今まで一度も楽しい気持ちになったことがないんですか?」という話じゃないですか。そんなわけないですよね。部活でも、趣味でも、勉強でも、何かしら楽しいと思う瞬間はあったはずですよね。
そして、その「好きなこと」っていうのは、自分では大したことないと思っていても、周りから見たら「そうなんだ!」「へぇ!」と思ってもらえる程度には価値があることなんですよ。僕の友達で、服が好きな人がいました。その友達は「服は仕事にするほどじゃないなぁ」と言っていたんです。でも、僕があるときその友達に会ったとき「そのコーディネートかっこいいな」と言われて、「え?これかっこいいの?」と思ったのをめちゃくちゃ覚えています。僕は本当に服に無頓着なので、適当な服を毎日着ているんですが、たまたまいい感じの組み合わせだったんですよね。そして、その服装で出歩いていると他の友達からも「おしゃれになったな」と言われるようになりました。何が言いたいかというと、ちょっとでも好きなことがあるなら、それは周りから見たらけっこうなことなんだということです。
別に、日本一詳しい必要なんてないんですよ。世の中の誰かよりも好きな気持ちが勝っていれば、それはその誰かにとっても価値になります。価値が生まれるということは、それは仕事になるということです。僕も1年半前はただコーヒーを趣味で淹れている人でした。でも、そんな僕がハンドドリップでコーヒーを淹れるだけで、普段インスタントコーヒーを飲んでいる人からすれば「美味しい!」となるわけですよね。美味しいものには、お金を払います。なぜなら、自分では再現できないからです。さっきの服の話も一緒です。自分が服に疎くて、誰かが全身おしゃれにコーディネートしてくれるなら、500円、1,000円くらい払っても良いじゃないですか。これが価値というやつで、仕事というものです。
つまり、何でも良いんです。何をやったって良いんです。なぜなら、一日3,000円稼げればそれで良いからです。あなたの好きなこと、ちょっとでも好きなこと、興味のあること、やってみたいことを仕事にすると決めてみるんです。あとは、それをどうお金にするかです。これについては、また別の回に書きますが、基本は「なんで?」と考えることです。「なんで、世の中の仕事がお金になるのか」考えてみてください。
まとめ:どうして僕らは会社を辞められないのか?
会社を辞められない理由と、それはどう考えたら解決できるのかをまとめてみます。
- 会社を辞めたらお金に困ってしまう
→出費が多い→好きなことを仕事にすれば月10万円でOK
- 会社を辞めるなんて言ったら周りに変な目で見られる
→周りの意見が正しいと思い込む→あなたの幸せを本当に考えられるのはあなただけ
- 会社を辞めたところでやりたいことがない
→好きなことがあるのに自信がもてない→誰かより少しでも好きなら大丈夫
- 会社で働くことが当たり前だと思っている
→学校教育に洗脳されている→実際はアルバイトでも、フリーランスでも、起業でも良い
以上です。公式LINEで質問、コメントを受け付けているので良かったら利用してください。
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