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パティシエ
中野武生子さん

アンフィニモンは生きてきた集大成としての活動

中野武生子さん 「季節のおやつとお食事アンフィニモン」

まず、自己紹介をお願いします。
中野武生子(なかのたいこ)といいます。石川県金沢市で生まれ育ちました。

グラフィックデザインとイラストを描く仕事を生業としています。

2021年6月から縁あって、「季節のおやつとお食事アンフィニモン」という名前で活動をはじめました。

焼き菓子を焼いたり、夜だけ開いているお店の昼間や開いてない時間帯を間借りで借りて、カフェをしたりおやつを売ったりしています。
「アンフィニモン」を始めたきっかけについて教えてください。
もともと私は、グラフィックデザインとイラストを仕事にしながら、趣味でお菓子を焼いたり、料理を作ったりするのが好きでした。

お菓子教室に10年間通って、お菓子を焼いたりラッピングしたり、ずっと一貫して習っていたんです。

お菓子を仕事にするつもりはありませんでしたが、50歳をめどにいままで生きてきたことを集大成として、自分がデザインしたイラストで、お菓子や料理をラッピングして売りたいと思っていました。

しかし、デザインやイラストの仕事をしながらお菓子や料理を仕事に取り入れる機会がなかなかありませんでした。

でも、ちょうどコロナ禍でデザインの仕事が一気になくなった時期があったんです。

デザインの仕事は偏っているので、演奏会やイベント関連の仕事が一気になくなってしまった分、「何をして生きていこう」と思った時期がありました。

そのときにお菓子や料理教室も習っていて、パンを焼く経験がなかったからパン屋さんにパートで行きつつ、修行をしたりする機会があったんです。

そこで、これを機会に「お菓子とか売ってみよう」と思うようになりました。

そして2021年にライブハウスをされている知人から、「うちのお店の空いてる時間にちょっとお菓子とか売ってみる?」と言われたのがきっかけです。
アンフィニモンの活動をしているなかで、中野さんのこだわりや目的があれば教えてください。
ちょっとずれるかもしれませんが、「アンフィニモン」というのはフランス語で「どこまでも限りない」という意味なんです。

いままで自分が仕事をするなかで、不自由さを感じることや「もっとこうだったらよかったのにな」と思うことがあったんです。

フランスに住む家族に相談したら「アンフィニモン」という名前がいいんじゃないかと言われました。

それで、「しがらみもなく自由になっていきたいな」という思いを込めて「アンフィニモン」と名付けました。
では今後の展望や夢を教えてください。
いまの展望は、調理や販売場所を間借りしてる状態なので自分のアトリエが欲しいというのが一番の目標です。

自分のアトリエでは、お菓子も料理の販売もしながら、イラストを書いたりデザインをしたりできるスペースも欲しいなと思ってます。

食事って環境がすごく大事だと思います。

お菓子や料理を作ったり、絵を描いたり、デザインするのもクリエイティブなことです。

環境のよい場所で、ものづくりができて、お客様も環境のよいところで、そのようなものに触れていただけたらなというのが今の目標。
「アンフィニモン」という活動をとおして、お客さんに伝えたいことを一言お願いします。
悪い意味ではないですが、自分自身がすごく立派なものを作れるとは思っていません。

すごく上質なお菓子や立派なものは世の中にすでに存在してるし、そういう立派なお店と立ち向かうつもりはないです。

自分ができるのは素朴だけど、安心して食べられるものをご提供することだと思います。